第43回 2025/8/31

こんにちは。
今回はまだまだ暑い夏にピッタリのお話を紹介いたします。
セミたちも、だんだん静かになってきました。 あれほど大合唱していたのに、気がつけば「あれ? まだ鳴いてるの?」というくらい数も少なくなっています。まるで「残暑担当のセミさん」だけが、がんばって鳴き続けているようです。
 セミは地上に出てから一週間ほどしか生きられないといわれます。その短い命を惜しむことなく、最後まで声をふりしぼる姿は、なんだか「命の歌手」みたいですね。もし人間だったら、「今日はちょっと暑いから休もうかな」「昨日飲みすぎたから声が出ないな」と、理由をつけて動かない日もあるかもしれません。  しかしセミは言い訳をしません。ただ今日の声を鳴き切るだけです。
 私たちもつい「落ち着いたらやろう」「そのうち時間ができたら」と先延ばしにしがちです。 しかし道元禅師は「命はただいまの一念なり」と示されました。セミのように「今を生きる」という事が大切なのです。

まもなく秋のお彼岸を迎えます。
お彼岸は、忙しい日々の足をとめて「本当に大事なことは何か」を思い返す機会です。残暑に汗をかきながらも、「よし、今日を生き切ろう」と声をあげる。これこそ仏さまの教えに近づく一歩ではないでしょうか。 セミが夏に鳴き切るように、私たちも残暑を笑顔で乗り切り、秋のお彼岸をむかえましょう。
~~~~~~お知らせ~~~~~~
永平寺参拝はおかげさまで定員に達しました。誠にありがとうございます。 現在お申込みいただきますとキャンセル待ちとなりますが、ご希望の方が多ければもう1台バスを増便できる可能性もございます。
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