
こんにちは。
永平寺について配信させていただきましたが、今回は曹洞宗のもう一つの大本山、總持寺(そうじじ)についてご紹介します。
總持寺はもともと石川県能登地方にありましたが、明治時代の大火で焼失したため、より多くの人に仏法を広めようと、都会である神奈川県横浜市鶴見に移転しました。
この移転は、總持寺を開いた瑩山禅師の教えに基づくもので、多くの人に仏教の教えを伝えることを重視しました。永平寺を開かれた道元禅師が山に籠って教えを説く「内向き」の修行スタイルだったのに対し、瑩山禅師は「外向き」に人々を集め、説法することを目指しました。そのため、總持寺の本堂は約千畳敷もある広大な造りで、多くの参拝者や修行僧が集まれるよう設計されています。また、現在の檀家制度の基礎も瑩山禅師の教えから生まれたと言われています。 修行の内容は永平寺と基本的には同じで、早朝の起床から始まり、坐禅や読経、作務(掃除や庭仕事)に至るまで、一日の生活のすべてが禅の修行とされています。
修行僧たちは厳格な生活リズムの中で共同生活を送りますが、各自が自分の役割を果たしながら、仲間と協力して作務や坐禅に取り組むことで、個人の修行だけでなく、修行僧全体での一体感としての精神も磨かれます。
日常生活のあらゆる細かな所作にまで気を配ることで、単なる形だけでなく、内面の統一と集中力の向上を目指しています。
私自身も住職も、先代も代々總持寺で修行をしてきたため、總持寺のやり方を中心に教えを受けています。いつか檀家様たちと一緒に總持寺へお参りするツアーを企画するのが私の夢です。
永平寺のように日帰りと言うわけにはいきませんのでハードルは高いですが、都会の中にありながら、伝統と静寂が共存する總持寺に檀家様と参拝してみたいです
📢【永平寺参拝・納骨供養のお知らせ】
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大本山總持寺
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