書院 及び 玄関(しょいん および げんかん)※入室不可

書院とは
 書院(しょいん)は、日本の伝統的な建築様式や学びの場を指します。平安時代の貴族の住宅様式「寝殿造(しんでんづくり)」を基に、中世末期から近世初頭にかけて発展しました。
 もともと書院は、儒学や禅の学び、武道の修行の場として使われ、学問や芸術を深めるための空間でした。武士や文人が屋敷内に設けることが多く、縁側や座敷、学びのための広間などが配置されていました。当院の書院は、有松絞(ありまつしぼり)の開祖・竹田庄九郎(たけだしょうくろう)氏の邸宅にあったもので、江戸時代には東海道を行き来する諸大名の休息所として使われていました。明治12年(1879年)に当山へ移築され、現在に至ります