
この建物は書院の北側に位置し、南北に長く伸びた2階建ての建物です。屋根は切妻造(きりづまづくり)で、桟瓦葺(さんがわらぶき)になっています。北側には下屋(げや)と呼ばれる低い屋根がついており、東側の北寄りには玄関が設けられています。
建物の特徴として、北東の隅には吹き抜けの土間があり、力強い梁組(はりぐみ)が見える豪快な造りになっています。一方で、1階・2階とも中央に廊下を配する「中廊下式」の間取りを採用しており、近代的な設計が取り入れられています。さらに、洋風デザインの階段手すりなど、伝統的な和の建築の中に近代的な要素が組み合わされているのも特徴です。
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春江院庫裏 文化遺産オンライン
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