こんにちは。
今回は青面金剛(しょうめんこんごう)と庚申塔(こうしんとう)について配信させていただきます。
皆様は当院を山門から上がってこられると、正面見て右側にお墓のような形をしている物があるのにお気づきでしょうか? これには『奉請青面金剛童子』と書かれていて、庚申塔と言うものです。
これは鬼病・災厄を退け、平和を守るためのものとされています!
青面金剛は、青黒い肌を持ち、憤怒の表情を浮かべた姿で描かれることが多く、複数の腕を持ち、それぞれに武器や法具を持っています。頭部には火焔が描かれ、恐怖心を与えることで邪悪を撃退する象徴とされています。
その見た目は一見怖そうですが、実は私たちを守る慈悲深い存在なのです!
特に日本では「庚申信仰」と結びつきが強く、昔の人は、体の中にいる“悪い虫”が『庚申の夜』に天に昇り、その人の悪事を神様に告げ口すると信じられていたので、その夜は寝ずに青面金剛を祀り、悪い虫が動き出さないようにしたのです。
この信仰の象徴として生まれたのが庚申塔です!庚申塔は石造の塔や碑で、災厄除けや地域の平和を願うシンボルとして大切にされています。
山門をくぐり、当院の境内に入るところにこの庚申塔があるという事は、鬼病や邪鬼の侵入を青面金剛様が当院を守って下さっているようです。青面金剛には「悪を断ち切り、平和をもたらす」という意味も持っていますので、是非当院にお越しの際はお参りください。皆様の心が平穏に保たれますように。
今回は上の写真に音楽を付けてみました!どうぞお楽しみください♪
庚申の夜とは。 干支は12の動物(子・丑・寅…)と10の「十干(じっかん)」(甲・乙・丙…)を組み合わせた60周期のカレンダーです。この中で「庚申(かのえさる)」にあたる日が、60日に一度巡ってくる「庚申の日」です。そして、その夜を 「庚申の夜」 と呼びます!!