第19回目 2024/09/15

こんにちは。
 今回は庫裏の土間にある韋駄天様(いだてん)と大黒様(だいこくさま)について配信させていただきます。
当院は以前、3月の弁財天に炊き込みご飯(とうたけごはん)と、8月の施食会に、おうどんを振舞っていました。
 それらを調理する大きな竈が土間に有り、入り口に韋駄天様と大黒様がお祀りされています。
 
 韋駄天は、仏教の護法神で、足が速いことが特徴で、その素早さから仏法を守る神として日本でも信仰されております。困難な状況に迅速に対応し、仏法や信仰者を守護する役割を持ち、決断力の象徴です。また、「韋駄天走り」という表現は、この神の速さに由来しています。  

 大黒様は、富と繁栄、そして台所の守護神として知られる神です。七福神の一柱でもあり、商売繁盛や家庭の豊かさを祈願する際に信仰され、その姿は、打ち出の小槌を持ち、大きな袋を背負っているのが特徴で、仏教での大黒様は、特に台所の守護神として信仰され、家庭の安泰と豊かさを象徴しています。  

 この二柱の神々は、仏教における守護と繁栄の象徴として、私たちの生活に密接に関わり、生活に豊かさや安心をもたらしてくれる、大切な存在です。