
こんにちは!
今回は少し変わったお話させていただきたいと思います。
お経を読む際に、種類にもよりますが、私たち僧侶は『木魚(もくぎょ)』を叩きます。
叩く理由については諸説ありますが、魚は寝ている時も泳いでいるので 『魚のように寝る間を惜しんで、日夜修行に励むように。』 との意味が一般的に伝わっておりますが、下記のようなお話もありますので、少し長いですが是非読んで下さい。
『西遊記』のお話です。 西遊記は白馬に乗った三蔵法師様が、孫悟空・猪八戒・沙悟浄を連れて天竺(てんじく)に経典を取りに行くお話です。
天竺にたどり着いてお釈迦様に経典を受け取り、下界に戻る際に大ナマズに乗って湖を渡っていると、この大ナマズが経典を奪おうと4人を振り落としました。
そして、湖に落ちてしまった経典から、次々と浮かび上がってきた文字を食べてしまいました。
それを見た孫悟空が、食べられた経典の文字を吐き出させようと、如意棒で大ナマズの頭を叩きます。
すると口から漢文字が出てきたそうです。
ご自宅の木魚の外側の割れている部分が口だとして、お経を吐き出してると考えると面白くないですか? そうすると木魚を叩く私達は孫悟空になってしまいますので、笑い話として捉えていただけるとありがたいです。
※ちなみに西遊記にはこの場面は描かれてなかったと思います。