第7回目 2024/03/16

こんにちは!
今回は当院の柱に鎮座する二体の霊獣についてお話させていただきます。本堂に入るところに向拝(こうはい)という屋根があり、その両側に立っている柱の上、木鼻と呼ばれる部分に、獅子と獏(バク)が彫り込まれています。 上の写真。
お気づきになられた方はおりますでしょうか?
獅子も獏も聖域守護の象徴とされており、神聖な霊獣が当院を守ってくださっていると私共もありがたく思っております。
その獅子と獏ですがそれぞれ違った意味合いを持っています。
獅子は、お経で「説法獅子吼(せっぽうししく)」とあるように仏教と深い関わりがあります。
昔から百獣の王と言われるように誰が相手であろうと怯むことなく、正しいことを言う勇気を表しています。
そして獏は夢を食べると言われていますが、『鉄』も食べると考えられており、鉄すなわち武器を食べ、戦(いくさ)のない平和な世界を願うと言う意味合いがあります。
そのことから本堂の入り口におられる、獅子と獏が本堂を守護し仏教の発展と、戦のない平和な世界を願っているとの意味合いがあると信じております。 全て物に深い意味があるのだと思ってみると興味深いですね。