
この鐘楼は本堂の北側にあり、玉石を積み上げた基壇の上に建てられています。下部は「袴腰(はかまごし)」と呼ばれる板張りの囲いで覆われ、その上の縁には擬宝珠(ぎぼし)付きの欄干が巡らされています。
屋根は入母屋造(いりもやづくり)で、桟瓦葺(さんがわらぶき)。軒は二重になっており、垂木(たるき)が扇状に広がる特徴的な造りです。内部の天井は「格天井(ごうてんじょう)」と呼ばれる格子状の天井で、枠の間には彩色が施されています。 全体的に禅宗様の特徴を持ち、バランスの取れた美しい鐘楼です。なお、中には入れませんので、ぜひ動画をご覧ください。
あわせて読みたい


春江院鐘楼 文化遺産オンライン
本堂北にある。玉石で築いた基壇上に建ち,袴腰は簓子下見板張,縁には擬宝珠高欄を廻す。組物は出三斗の詰組であるが,壁付を横広がりとし,二軒扇垂木,入母屋造,桟瓦葺…