
こんにちは。
今回は当院にある「鐘楼」についてお知らせいたします。
当院の鐘楼は1865年(慶応元年)に建てられたそうです。本堂が建設されたのが1830年(文政13年)ですので、本堂が完成してから、しばらく経ってからのことになります。 そしてこの鐘楼の鐘を、毎日11時に9回鳴らしています。昔、「なんで鳴らすの?」と祖母に質問すると、「昔は周りが畑だから田畑で作業している農家の方に、もうすぐお昼ですよ。とお伝えするために鳴らすんだよ。」と教えてくれましたが、真相はわかりません。
また、お寺では、昔から鐘を鳴らすことが合図とされており、本山では法要や掃除の合図・食事の準備の完了など鐘の音で全山に伝えています。仏教において「9」という数字は、完成や円満、無常、天上界への祈りなど、さまざまな意味を持つ数字と言われています。このような点から、11時に合図として9回鳴らすのかな、と私は思っています。 真相は分かりませんが、この伝統を大切にし、後世にも引き継いでいきたいと思っています。
今後も鐘の音が、皆さまにとって心を落ち着ける役割であることを願っています。
鐘楼の紹介 https://www.youtube.com/watch?v=8A6dZHSa1Hg
鐘楼の音 https://www.youtube.com/watch?v=RbarOFci-_4