第21回目2024/10/03

こんにちは。
今回は、当院の御本尊様の両脇にいらっしゃる尊者様のうち、向かって左側の摩訶迦葉尊者(まかかしょうそんじゃ)様についてお話しさせていただきます。
 お釈迦様の弟子である摩訶迦葉尊者様は、仏教初期において非常に尊敬されており、お釈迦様が亡くなられた後、仏教の教えを守り、広める上で重要な役割を果たされました。非常に厳格な修行者として知られ、寄付された粗末な衣服を着て質素な生活を送られていました。その自己規律は仏教僧の模範とされ、戒律と修行において多大な影響を与えたと言われています。
 特に、お釈迦様がお亡くなった後、摩訶迦葉尊者は第一回目の会議を主催し、仏教の教えと戒律を整理し、重要な役目を担われました。
 さらに、「阿羅漢果(あらかん)」<悟りを開いた者の境地>を得たとされ、瞑想や内的修行において非常に優れていました。そのおかげで、仏教の教えが正しく後世に伝えられる基盤が築かれたのです。 お釈迦様との深いつながりから、摩訶迦葉尊者様は御本尊の左右にいらっしゃるお一人としてお祀りされています。