第46回 2025/10/26

こんにちは。
今回は『お塔婆(とうば)』について配信させていただきます』
皆さま、法事のときにお渡しする「お塔婆」の意味はご存じでしょうか?
「なんとなく毎回もらっているけれど、実はよくわからないんです」といったお声を耳にします。
ですが、このお塔婆には、ちゃんとした大切な意味があるのです!
まず、お塔婆というのは、法事やお墓参りのときにお墓の後ろに立てられている、細長い木の板のことです。もともとはインドの「ストゥーパ」という言葉からきています。日本では木の板に戒名を書いて立てることで、供養の気持ちを形にしてきました。 お塔婆には、亡くなった方を供養するだけでなく、仏さまを敬い、その教えを讃える意味があります。お塔婆を立てる行いそのものが、私たち自身の修行で、手を合わせ感謝と祈りの心を込める事が仏教の教えなのです。

お塔婆の形は五輪塔をかたどり、空・風・火・水・地の五つの要素で宇宙を表しており、命と世界のつながりを象徴した「祈りの塔」なのです。私たちが手を合わせるたび、その祈りは過去から未来へと続き、お塔婆を立てることは、命を尊び、感謝を伝える教えなのです。
最後に「お塔婆はいつまで立てておけばいいのですか?」というご質問をよくいただきます。 法事の際にお墓に立てて、次にお墓参りに行った時や、だんだん朽ちてきたころを見計らって、新聞紙にくるんで花柄入れに入れてくださいね。ずっと立てたままにしておくと、お墓の見た目が悪くなってしまいますので、ほどよいタイミングで片付けてください!