
こんにちは。 今回は『火伏の木(ひぶせのき)』についてご紹介いたします。
皆様は、当院本堂正面の左右に立つ銀杏(いちょう)の木をご覧になったことはございますでしょうか?
実はこの銀杏の木は、当院を古くから見守ってきた『火伏の木』として大切にされてきたもので、火災や災いから守る願いが込められています!
『火伏の木』とは、火災から家や命を守る力が宿ると信じられてきた特別な木で、古くから人々の信仰の対象となってきました。木造建築が多い日本では、火災への備えや祈りは暮らしと深く結びついており、この木はその象徴とも言える存在です。
また、「自然の力で火を鎮める」という意味も込められており、神聖な木として、火の神や水の神に祈りを届ける役目を果たしてきました。
当院も本堂をはじめ多くが木造であるため、火には特に注意を払っており、この銀杏の木も火難を除ける祈りが込められたご神木として、代々大切に守り伝えております。『火伏の木』は、皆様の暮らしを見守り、災いを遠ざける祈りの象徴です。 お参りの際に、この銀杏の木にも静かに掌で触れていただき、木のぬくもりを感じていただければ幸いです^^