第35回2025/5/11

こんにちは。  
今回は去年の晋山式の時に当院に建てられた『角塔婆』について配信させていただきます。
まず、本堂正面に見て左側に四角い柱が建てられたのにお気づきでしょうか?この柱の事を『角塔婆(かくとうば)』といいます。  去年の晋山式で住職が正式に入山し、その職務を受け継ぐことを当院ご本尊とお檀家様に報告させていただきました。その節目にあたり、当寺では記念と供養の意を込めてを建立いたしました。
 角塔婆(かくとうば)とは、四角柱の形をした木製の供養塔で、特別な法要や供養の際に建立されるものです。
その四つの面には、梵字(ぼんじ)や経文、供養文などが丁寧に書き記され、東西南北、さらには八方に向けて功徳を広げるとされています。  これにより、個人の追善供養のみならず、地域や関係ある人々の安心した暮らしを願う意味も込められているのです!!
 年月とともに風雨にさらされ朽ちていくものですが、それもまた「無常」を感じさせる仏教的な意味合いの一つといえるでしょう。新たに建立される際には、その時代の住職やお檀家様への感謝、そして仏法のさらなる発展への想いが込められ、静かに私たちの信仰を見守る存在となります^^