
こんにちは。
今回は、曹洞宗の修行の一つである『臘八摂心(ろうはつせっしん)』について紹介します。
12月も半ばとなり、街にはクリスマスの雰囲気が広がっていますが、曹洞宗にはこの時期ならではの特別な修行があります。それが、1年のうち2回行われる『接心』のうちの一つ、『臘八摂心』です。
臘八摂心は、お釈迦様が悟りを開かれた日を記念して行う大切な修行期間です。
「臘八」とは昔の暦で「臘月(12月)」の「8日」を指し、この日がお釈迦様が悟りを得られた日とされています。そして、「摂心」とは「心を集中する」という意味で、この期間中は特に心を静め、坐禅に集中します。
修行僧は、この期間、普段の生活から離れ、ひたすら坐禅を中心に心と向き合います。 雑念や迷いを振り払い、心を澄ませることで、私たちの中にも平穏や悟りのきっかけが生まれるのです!!だ…そうです。
私は修行中、日に日に考える事もなくなり、ただただ『足が痛い・・・』と思いながら過ごしていましたが、今となっては、普段の生活では1週間坐り続ける事はできないので、いい思い出です。
年末に近づきお忙しいと思いますが、椅子でもかまいません、5分・10分、何も考えず坐り、お釈迦様の教えに触れ、心を落ち着けるひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。